ニキビ痕を改善するための治療~ケミカルピーリング~

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ニキビ痕ができてしまって悩んでいる人は少なくありません。ニキビ痕の中でも、赤みが残ったというだけのものや、シミのように色素沈着が起きただけという場合は、時間の経過と共に自然と治ることも多々あります。しかし、すべてのニキビ痕が自然と治るということはなく、赤みや色素沈着のようなニキビ痕でも肌のターンオーバーがうまくいかなかったりすると、それが肌にずっと留まってしまうことがあります。

ここでは、ニキビ痕を改善するための治療の1つであるケミカルピーリングについて解説していきたいと思います。

【ケミカルピーリングとは?】

美容皮膚科などで美容目的のために行われることの多いケミカルピーリング。具体的に、どんな治療なのかといいますと、肌表面に薬剤を塗って、古い角質や毛穴汚れを取り除くための治療です。古い角質を取り除くと、肌は新しい肌を再生する力が高まりますので、ケミカルピーリングを行うと肌のターンオーバー(新陳代謝)が促進されるというワケです。

通常、健康な肌のターンオーバーは、28日周期といわれています。ですから、わたし達の肌は28日ごとに新しいものにつくり変えられているということです。しかし、このターンオーバーが加齢や他の要因で低下すると、肌に古い角質が溜まってニキビができやすくなるだけでなく、できたニキビ痕も消えにくくなってしまいます。

ケミカルピーリングは、そのようにして低下した肌のターンオーバーを高めて、ターンオーバーの低下によるさまざまな肌トラブルを解消するのに効果的な治療方法です。

【ケミカルピーリングに使われている成分】

ケミカルピーリングで用いる薬剤、「一体どんな成分が使われているの?」と心配な人もいると思います。ケミカルピーリングで用いられる薬剤の代表的なものを紹介します。

◆グリコール酸(AHA)

AHAは、フルーツに多く含まれていることから、フルーツ酸とも言われています。AHAにはグリコール酸やリンゴ酸、クエン酸などがありますが、代表的なものがグリコール酸です。グリコール酸は、サトウキビなどに含まれている成分で、実はわたし達の肌にも存在するため、安全性が高いとされています。肌に浸透しやすく、角質層を柔らかくして古い角質や毛穴の汚れを取り除きます。日本では、ピーリング剤の中でも一番ポピュラーな薬剤です。

◆サリチル酸マクロゴール(BHA)

サリチル酸(BHA)はAHAに比べてピーリング効果が高く、欧米ではエタノールに溶かして使用されてきましたが、副作用が強く、日本人の肌質に合わないという問題がありました。その問題を解決して安全性を高めたのがサリチル酸をマクロゴールに溶かしてつくられたサリチル酸マクロゴールです。サリチル酸マクロゴールは、成分が角質層のみに留まりますし、血液に吸収されることがないので安全歳が高い薬剤として知られています。ケミカルピーリングによる赤みや乾燥といった副作用もありませんから、最近ではケミカルピーリングの薬剤として広く使用されるようになっています。

◆トリクロロ酢酸(TCA)

肌の角質層の奥の真皮層にまで達する薬剤なので、作用がとても強くリスクも高いため、日本ではあまり使用されることはありません。しかし、肌の奥にまで薬剤が達することから、凹みができているクレーター状のニキビ痕などにも効果が発揮できることが分かっています。また、真皮層のコラーゲンを刺激することから、コラーゲンの生成を促すのにも効果的です。

【ニキビ痕の治療にケミカルピーリングを行うケースとは?】

ニキビ痕の治療にケミカルピーリングを行うケースとしては、ニキビ痕の赤みや色素沈着が残った場合です。そのような場合は、肌のターンオーバーを高めるためにケミカルピーリングを用いた治療が行われることがあります。また、クレーター状のニキビでも凹みが浅い場合は、ケミカルピーリングで改善することができます。

 

ケミカルピーリングは、症状に応じて薬剤の濃度を調整して安全に使用されるので、肌へのダメージを心配する必要はほとんどありません。しかし、薬剤の濃度や薬剤を塗付した後にどれくらいの時間をおくかは、医師の判断に任されますから、ケミカルピーリングについての知識が豊富な医師の下で施術を受けるのがオススメです。

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